きのうの世界

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雑記|恩田陸「蜜蜂と遠雷」を読んだ

こんにちは!耳民(みみ・みん)です。

 

ここ数週間ほど、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」という本を読んでいました。

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タイトルを知っている方も多いと思うのですが、元は幻冬社の雑誌で連載されていて、そのあとハードカバー版で発売されて、先日文庫本になっているのを見かけたので迷わず買ってしまいました。

めちゃくちゃどうでもいい話をすると、私は断然文庫本派なので、ハードカバーしか出ていない時はどれだけ読みたくても読まないという謎の頑固親父マインドで生きてきました。

 

ちなみにこれはハードカバー版です!笑 小説は商品ページも上下巻に分かれていたので…。 

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

  

話題になったのはつい最近と思っていましたが、直木賞本屋大賞をダブル受賞したのは2017年のこと。連載が始まったのは2009年とのことで、約10年前から始まっていたのだな…とおどろきました。

 

ちなみに文庫本は上下巻に分かれていて、下巻のいちばん最後にはなんと幻冬社の編集担当さんがあとがきを寄せています。これがまたおもしろくて、いつから小説の構想が始まったか、どんな感じで恩田陸さんとやりとりしているかを垣間見れます。あまりあとがきを読まないという方も、ぜひ一読してみてください!

 

ネタバレはしたくないのであらすじだけ書くと、舞台は「芳ヶ江国際ピアノコンクール」というコンクールで、そこに出場するコンテスタントたちの様子がつぶさに描かれていきます。

恩田陸さんといえばミステリー、という印象をもつ方も多いと思いますが、ひとつだけネタバレをすると、これは人が死にません!笑

とても激しく情熱的に、けれど穏やかに進むコンクールを通して、私たちも音楽のひとつになれる小説でした。下馬評で「読むだけで音が聞こえてくる」というようなコメントもちらほらみかけましたが、本当にそういう感じ!ピアノやクラシックに全く馴染みのない私でも、音が聞こえてくるようでした。

 

 今年の秋に同タイトルの映画が公開されますが、その前に読んでよかった!という感じ。できればできれば、キャストなども見ずに小説を読んだ方が、私は自分の好きなように想像できてすごく好きなのですが、一応映画の公式サイトのURLを貼っておきます。

サムネイルみたいので貼ったらめちゃくちゃ主演の名前が出てしまったので、謎にテキストにしました!

映画『蜜蜂と遠雷』公式サイト

 

あと小説を読むときのおすすめがあります!

蜜蜂と遠雷」にはたくさんのクラシック音楽の曲名が出てくるんですが、私は先述の通りあまり造詣が深くないので、想像の中で勝手に曲を組み立てながら読んでいました。

その時に「これってどんな曲なのかな」と思って1曲ずつiTunesで探していたのですが、見つけてしまいました…!

『蜜蜂と遠雷』ピアノ全集[完全盤]

『蜜蜂と遠雷』ピアノ全集[完全盤]

  • Various Artists
  • クラシック
  • ¥3000

 

これ今見ると「3,000円」って出るんですが、アマゾンとかでも買えるみたいです。ちなみに私がスマホで検索した時には無料でダウンロードできました。本当に無料かめちゃくちゃ不安になってきたけど。笑

これを上巻を読んでいる途中で見つけて、その後は聴きながら読んでいたんですが、そうするとますます、恩田陸さんの描写の美しさを感じて、より一層楽しめました。私は「イスラメイ」と「アフリカ幻想曲」がけっこう好きな感じでした。

 

 恩田陸さんは昔から好きな作家で、他にも作品を読んでいますが、「蜜蜂と遠雷」もすごくおもしろかった!かなりおすすめです。よかったら読んでみてください!